SR-71 ブラックバード
ロッキードの特殊偵察機から発展したSR-71はM3以上の高速巡航が出来る、世界初の機体である。M3以上での超音速巡航中の機体温度は300~700度にも達する為、特殊な材質、特別な設計がされており、地上では燃料漏れを起すという。本機の戦闘機型のYF-12が旧ソ連のMig-25開発の契機になったと言われる。いずれにしても、このような化け物みたいな超高速機を1950年代から開発した、ロッキード社の技術力に敬服する。ベトナム戦争、北朝鮮、中東で数々の戦略偵察任務を遂行したが、只の一機も撃墜されてない。沖縄では真っ黒な異様な外観から「ハブ」と称された。
性能諸元 SR-71A
全長 32.74m
全幅 16.94m
全高 5.64m
翼面積 166.72㎡
全備重量 63500kg
エンジン P&W JT11D-20K×2
推力(A/B) 151.1kN×2
最大巡航速度 M3.2
実用上昇限度 25900m
航続距離 5150km